2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧
すんごくどうでもいい話。 あるサイトを見ていたらこんなのがあった。 万葉集の時代には『なでしこ』の花と「かわいらしい子」をかけてよく詠まれたのですが、多く女性のことを歌ったようです。そこから『撫子』といえば女性を想像したのですね。『なでしこ…
篠山紀信,中平卓馬『決闘写真論』を読む。 ただし、「決闘」とはいっても、文章の方(中平)の内容は、最終的に、篠山の写真に対する賛意で占められることになる。 特定の意味づけをすることのない、パンフォーカス的な「写真」(アジェ、エヴァンズら)への肯…
『物語の体操』を読む。 物語を作る気などさらさらないのに、何故か読む。 物語など、いくらでも跡付け捏造すればいいじゃない、などと愚かなことを考えてしまう性分だがw 気になった所だけ。 小説を書くとき、登場人物を一度、絵にしておくと何かと便利だ…
山内志朗『畳長さ”が大切です』を読む。 「冗長さ」(本書では「畳長性」と表記)をポジティブに論じる。 なお、以下の文章自体が、本書の「冗長さ」(本書では「畳長さ」と表記)を削り取って出来ていることは、一切気にしてはならないw 「冗長記号」(本…
岩田規久男『デフレと超円高』を読む。 良書評として、『事務屋稼業』さんのこちらの記事も御参照ください。 「実質実効為替レートでみると、現在は円高ではない。」 このような発言は、デフレは問題じゃないよ、といっているのと一緒(62頁)。 真顔で言…
亀井秀雄『二葉亭四迷 戦争と革命の放浪者』を再び読む。 大津事件について。 アレクサンドル3世は、内政では大弾圧をしたが、一方で、対外的には、露土戦争での従軍経験から戦争を忌避し、平和を貫いたという(155頁)。 確かに、この人、在位13年近…
亀井秀雄『二葉亭四迷 戦争と革命の放浪者』を読む。 彼がいかにして、戦争に関わり、革命に関わり、生活をし、そのなかで文学や翻訳を行ったのか。 興味あるところだけ取り上げる。 坪内逍遥『当世書生気質』は、次の点で画期的だった。 近世の洒落本の場合…
吉澤誠一郎『愛国主義の創成』を読む。 ハクスリー『進化と倫理』は、進化論を背景に人間の倫理を考えた書物。 しかし、実は、その述べるところはマトモ。 曰く、例えば、ガーデニングをするとき、そこは周囲とは異なる環境の状態になる。 つまり、自然の過…
湯沢雍彦『明治の結婚 明治の離婚』を読む。 手堅くて、いい本。 明治時代って、半ば過ぎまで、実は離婚がとっても多い社会だった。 離婚率は、昭和40年ごろに比べて、3倍近く、最近と比較しても5割近く高い(7頁)。 なんで?という疑問に本書は答えよ…
平田オリザ『演技と演出』を読む。 演劇に関心のある人もない人も、読んで損なしの良書。 俳優はどうしても台詞をうまく言おうとして、台詞に意識が集中してしまう。 著者は、そこで、俳優に色々な"負荷"(歩かせたり、時計を見たりする等の、動作)をかけ、…
小坂井敏晶『人が人を裁くということ』を再び読む。 ある研究。 取調べの場面を録画(録音)して、大学生と警察官に見せ、被疑者が本当のことを述べているかを答えさせた。 嘘だと誤判断した割合の場合、大学生46%に対し、警察官は67%だった(正しいと…
小坂井敏晶『人が人を裁くということ』を読む。 日本の裁判員制度だと、裁判官3人全員が死刑判決を支持すれば、裁判員6人のうち2人が賛成すれば、過半数になってしまう。 頭のいい裁判官になら、2人程度の誘導など難しくあるまい。 他の国ならどうか(1…
松本龍・著(日経BP環境経営フォーラム・編)『環境外交の舞台裏』を読む。 著者は、就任から2日間で生物多様性やCOP10の資料を買い込んで勉強し、「下手な英語」のスピーチの練習をしたという(4頁)。 本書に書いてあるけど、決して環境に対する意識…
吉田徹『二大政党制批判論』を読む。 正直、第3章が一番面白い。 それ以外の章は、その分、色あせてしまうくらいだ。 政党助成金。これは世界各国で導入されている。 ただ、ドイツでは、90年代に入って、政党活動の自由に抵触する可能性があると憲法裁判…