2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

住居が「権利」ではなく、経済の「燃料」にされてきた戦後日本の歳月 -平山洋介『東京の果てに』を読む-

平山洋介『東京の果てに』を読む。 良書。 内容については、こちらの書評をお勧めしたい。 なかでも、"福祉としての住宅"という問題に関して興味深い箇所があるので、これについて書いておく。 (著者は、のちに『住宅政策のどこが問題か』という本を書いて…

内向きな「戦争責任」でやり過ごした戦後六〇余年の歳月 -波多野澄雄『国家と歴史』を読む-

波多野澄雄『国家と歴史』を読む。 この著者がどんな人物であるかを知っておく限りであれば、この本は、悪い本ではないと思う。 戦後においてもなお、昭和天皇が継続して在位したことは、国外において、「過去の軍事侵略について日本人が罪の意識を感じてい…

「護民官」としての安全管理職と、東電及び電力不足への対策について  -竹森俊平『国策民営の罠』を読む-

竹森俊平『国策民営の罠』を読む。 実に読み応えのある良本だが、Web界隈では、書評が少ない気がする。 内容については、こちらの評をお勧めしたい。 内容のまとめとしては上の評でいいと思うので、それで終わりにしてもいいのだが、それじゃ何だか芸がない…