2009-10-25から1日間の記事一覧

ヴァレリー・ラルボーにおける第三共和政のパリ 蓮實重彦・山内昌之『われわれはどんな時代を生きているか』(8)

■コスモポリタニズムの不可能性と可能性■ 蓮實が行ったのは、究極のコスモポリタンの登場する小説を示すことでした。ヴァレリー・ラルボー『バルナブースの日記』の主人公は、ありえないような【セレブ】です。大変裕福な南米の家の出の彼は、親の遺産を相続…