2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

アイロニーとしての小説、あるいは、「血肉」と「生命」と「喜劇」から みる近代小説 -中村光夫『風俗小説論』-

中村光夫『風俗小説論』の文庫版(新潮文庫)を読んだ。 これで何度目なのか。風俗小説論 (新潮文庫)作者: 中村光夫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1958/05メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 7回この商品を含むブログ (5件) を見る 意外と読まれていないんじ…

「非モテ」演出と私小説、あるいは、<岩野泡鳴 VS 猫猫先生>という「私小説」に期待する話。 -小谷野敦『私小説のすすめ』-

小谷野敦『私小説のすすめ』を読んだ。 あの猫猫先生が書いた、と理解していれば、実に面白く読める。 小説に興味のある人は、読んで損なし。 知識は間違いなく身に付くし、著者の主張から学ぶべきところは多い。 「文学とか文学史からみればかなり画期的で…