2009-07-01から1日間の記事一覧

物語から少し離れて 蓮實重彦『文学批判序説』(3)

著者にとって、物語でない、物語から逸れてしまう要素とは何でしょうか。それは、「虚構の磁場」の章で語られていた、「日常言語」と「詩的言語」に明確な境界線などなく、せいぜい、「事件として環境を垂直に貫くできごと」だけがある、という言葉であるは…