2010-10-17から1日間の記事一覧

バルザックとフローベルの文学観 -世界を丸ごと貪ろうとした人/散文によって世界から自立しようとした人 工藤庸子『砂漠論』(3)

■バルザックとフローベール、小説観が違いすぎる■ 先に、バルザックとフローベールは、両人ともに脚フェチだよという話をしました。しかし、この二人、小説の作法がまったく違います。かたや、濫作も構うまいといわんばかりに書きまくる仕事の速いバルザック…