松本哉『貧乏人の逆襲! -タダで生きる方法-』を読む。
実に実践的。
そして、説得的。
野宿の際は、サングラスかけて寝るのも手である(26頁)。
起きてるかどうか、分かりにくいから。
実際効果的だ。(夜なら、まずバレない)
ヒッチハイクの方法。
道端で行き先書いたスケッチブックを掲げるよりいい方法。
ドライブインやパーキングエリアあたりで停まっている車に頼んでみる(42頁)。
「OO方面へ行きたいんだけど、途中まででいいから・・・」的な頼み方が、効果的らしい。
急にヒッチハイクがしたくなったら、こっちをお勧めするw
ビラを印刷する際は、市や区の施設を使うのが手っ取り早い(51頁)。
紙は持ち込みで、印刷機だけ貸してくれるシステムが、多い。
料金は結構安い。印刷屋の半分くらい。
アビジラを作りたくなったら、是非ご使用あれw
町内会などが行う、「防犯パトロール」について。
不審者を見つけて警察に通報するだけのパトロールに、著者は批判的だ(77頁)。
「警察の手下」でも出来るようなことであって、「自治」の風上にも置けない斯業だからだ。
本当の「自治」なら、自分たちで問題を解決しなきゃ、と。
コソ泥を見つけたら、捕まえて説教しろ。これが自治の理想じゃないか。
「なんでもかんでも警察じゃ、自治能力がゼロになってしまう」という著者こそ、コミュニティの真の何たるかを知っている。
著者が警察にパクられた、例の事件。
少なくとも、どうも大学を、「学生が自由に学問や研究、自主活動をする場」から、「企業の即戦力を養成する場」に変えようというたくらみのようだった。なんだ、バカバカしい。こっちは金を払ってんのに、なんで都合のいい人材養成なんかされなきゃいけないんだよ。それだったら逆に金をよこせ、こら! (100−101頁)
金を支払う側が学生(どーせ、奨学金という名の学生ローンw)である以上、学生の要求こそ優先されるべきであり、企業はむしろ、金を支払うべき立場でさえあることは、否定できない。
企業は、自分たちが行うべき社内職業訓練費用までをも、大学に転嫁する、という格好だからだ(相応の質の人材を大学側に求めるだけならまだしも、"即戦力"ってw 中途雇えよw)。
つーか、学費高すぎだろ。
大学を「企業の即戦力を養成する場」にするなら、?大学授業料への公費投入を増やして、家庭の負担軽減を図り、?その上で、企業側も「即戦力養成」のために大学に一定のお金を出す、といった改革が必須だろう。
それが可能になってやっと、大学を「企業の即戦力を養成する場」にすることは、最低限正当化できる。
即戦力?じゃあ、金払えw
(ここら辺の議論は、前回の記事もご参照あれ。)
伝説の、「3人デモ」や、「すっぽかしデモ」についても、記述がある。
脱原発デモでも、そろそろ、これをやるべきじゃないかw?
最後に。
著者は、自分がお勧めする店や集団を紹介したあと、こう述べている。
これは、「素人の乱」に対しても同じことが言えるかもしれない。好き勝手にやっているということは、自分の力で何とかやりくりしているということでもあるので、「なんか面白いことをやってくださいよー」っていう消費者スタイルで近寄ったら、つまみ出される可能性もある。
「素人の乱」に対して、「「なんか面白いことをやってくださいよー」っていう消費者スタイルで近寄っ」ちゃいけない。
自分から動かなくちゃいけない。
自戒。