「大和撫子」という語に関する歴史と、「もう<ピンク・ジャパン>でいいじゃん」、というどうでもいい話

 すんごくどうでもいい話。

 あるサイトを見ていたらこんなのがあった。

 万葉集の時代には『なでしこ』の花と「かわいらしい子」をかけてよく詠まれたのですが、多く女性のことを歌ったようです。そこから『撫子』といえば女性を想像したのですね。『なでしこ』の中でも、特に日本古来のものは『大和撫子』と呼び、【しんの強さと清楚な美しさを備えている女性】のことをいうことばとなっていきました。

 ことばおじさんは、こうおっしゃっている。(「なでしこジャパン − ことばおじさんの気になることば − NHK アナウンスルーム」)

 で、これ本当なの?
 実は少しだけ怪しい。

 実際、杉本つとむ『語源海』を読んでみる限り、日本古代に使われていた用法は、可愛い乙女や、新妻などに使われていたのであって、明確に"日本女性一般"に使われていたわけではないからだ。
 それ以降の「大和撫子」の使われ方を見ても、やはり"日本女性一般"へ使われていたものは、どうも見当たらない。(てか、使われる回数自体が多くなかった。)
 どうやら「大和撫子」が、現在流通しているような"日本女性一般への美称"として定着を見るのは、明治以降になってからのようだ。
 意外と新しい。

 よって、「多く女性のことを歌った」のは間違いではないのだけど、「【しんの強さと清楚な美しさを備えている女性】」云々は、明治以降に使用されるようになったのではないかな。
 (自分が知っているのはこの程度のなので、詳細詳しい方、御教授くだっせ)



 もっとどうでもいいこと。

 なでしこジャパン」という呼称だが、やはり正式に「佐々木ジャパン」とすべきだろう。JK
 女子バレーボールを見よ。

 もし、「なでしこ」を生かしたいというなら、「なでしこ・ニッポン」で構わないはず。(なんで、「ジャパン」つけたんだ?中途半端な!!)
 それがだめというなら、英語表記だけにして、「ダイアンサス・スーパーバス・ジャパン」とすべきじゃないのか。
 それが長すぎるというなら、「なでしこ(の花)」に対する英語の名称として「ピンク」があるはずなので、「ピンク・ジャパン」とすべきだろう。

 幸い英語における「ピンク」に、セクシャルな意味合いはないはずなので、これで問題ない(英語の場合、むしろ「ブルー」がセクシャル)。
 個人的には、短くて、ゴロもよい「ピンク・ジャパン」を推薦する。

 (そもそもユニフォームがダサい、という指摘については、かわいそうだから控える。)

 ああ、何てどうでもいいことなんだろう。